自律神経症状があり、めまい、首の痛み、頭痛がある場合にお伺いしているのが、事故の有無です。
実はむち打ち等の事故の後、ちゃんと治療をしないとバレリュー症候群という後遺症が出る事があります。
半年も経ってからなので、事故との関連を考えない方も多く見え、レントゲンにも映らないはっきりしない不調を訴えながらもどうしたらいいのかわからない、という負のスパイラルに入られる方も多いです。
はい、バレリュー症候群は鍼灸、割と得意なんです。

主訴としてはめまいでみえる方が当院の場合多いですが、症状としてはこんなのがあります。
自律神経失調症のような症状を訴える
+
頭痛
めまい
吐き気
耳鳴り
聴覚障害
視覚障害
など、首から上の症状のみならず
倦怠感
脱力感
疲労感
不眠など
を訴え、それらが発展してうつ病になるケースもあります。
これは、首の普通ならば加わらない力が異常にかかる事で交感神経節が傷つけられる為起こると言われています。
しかしながら、首の筋肉の不調(いわゆる首こり)でも上記の症状を起こす為、首の筋肉の治療でも充分に治療効果がみられます。
まずは、一番患者さんが辛いという症状を取っていきます。
事故からの経過が早ければ早いほど、治療は早く終了出来ます。
しかし、何年も経っているものの場合はその状態で体がバランスを取っている為、少しずつ戻していく必要があります。

【症例】40代女性
5年前に交通事故にあってから調子が悪く、倦怠感が抜けない。
3年前からぐるぐる回るめまいがはじまり、めまいがずっと止まらない。クリニック巡りをしたが異常はなく、心療内科に行ってくれと言われた。
肩こりは色々ある。
事故との因果関係はないと医師に言われている。
めまいの際には、脳から来ているのか脳より末端なのかを確認します。
眼振という、見て実際目が震えていないか?まっすぐ歩けているのか?等の確認をします。
脳性でないかは概ねクリニック等で検査されてるケースが多いですが、念のため。
《配穴》
頭部に症状が出ているので下に気を下ろします。
太衝、三陰交、照海
そして、首周りの筋肉を緩めていきます。
天柱、風池、人迎、肩井など
めまいの場合注意すべきは、左右のバランスを取る、と言う事です。
また、全身的な倦怠感もあったり不眠の場合は不眠の治療を、、、と、基本的には通常通りの治療になります。
バレリューの為の施術!という訳ではありません。
病院で何もないと言われて苦しむ症状の一つです。
お困りの方はぜひ、お近くの鍼灸院にお尋ねくださいね。