パニックの場合

私も患っていた、”パニック障害”。突然動悸がして、立っていられなくなりスーパーはおろかコンビニにも行けない状態になりました。車の運転も難しくなり、電車も乗れない。

最終的には家から出るのが漠然と怖い、という状態が1か月続きました。当時一人暮らしだったので家も出れずピザの宅配をとっていました。

さて、なかなか理解されにくいパニック障害。診断の基準があるそうです。

ふいに激しい不快感、不安感とともに以下の症状のうち4つ以上当てはまるとパニック障害とされます。

  • 心悸亢進、心臓がどきどきする、または心拍数が増加する
  • 発汗
  • 身震い、手足の震え
  • 呼吸が早くなる、息苦しい
  • 息が詰まる
  • 胸の痛みまたは不快感
  • 吐き気、腹部の不快感
  • めまい、不安定感、頭が軽くなる、頭から血の気が失せる感じ
  • 寒気または熱感(ほてり)
  • 知覚異常(しびれ感、うずき感)
  • 現実感喪失(非現実感)、自分が自分でない(自己分離感)
  • 常軌を逸してしまう、狂ってしまうという恐怖
  • 死の恐怖

※1~10:身体症状、11~13:精神症状

米国精神医学会発行DSM-5TM, 2013

当時私は不安感とともに動悸、手足の震え、息苦しさ、息が詰まる、胸の不快感、吐き気、血の気が失せる、寒気、非現実感、がありました。実に9つ。

また、予期不安といって発作の恐怖や、電車に乗れなくなる広場恐怖症、不定愁訴もありました。よくここまで回復したなという感じですね。

さて、当院にもパニック発作をお持ちの方がみえます。実はパニック発作、自律神経失調症よりも早くおさまる傾向があります。

概ね、この図通りになる事が多く、うつ、自律神経失調症、パニックは併発している可能性が高い為、包括的に治療をしていきます。

【症例】

40代主婦。大人になってから喘息になった。喘息が続いて、また突然起きたらどうしようという不安がある。半年後、心療内科に行ったら喘息ではなくパニック障害と診断された。仕事も家事もがんばっていたが、めまいが起きて仕事も家事もできなくなってしまった。うつ症状や、漠然とした不安がある。

この症状の厄介なのは、唐突にくる不安感。生活に支障をきたします。症状は上の図のようにゆるやかに軽快に向かいます。

配穴は、百会、太衝、照海、あとは全体に頭から背中ぐらいまで筋肉の緊張が強い傾向がある為、その部分を緩めていきます。

全体的に刺激に過敏になっている可能性が高いので、置鍼にて刺激弱めに行います。

 

症例の方は自分のペースを保ちながら、仕事に3か月後復帰。薬もやめて、今も元気に仕事をされています。